山で雪が降り始めるなか、里でも冬の準備が進んでいます。青森市では、降雪に備えて、バスなどのタイヤ交換が始まりました。
青森市営バスの営業所では20日、冬タイヤの交換作業が始まりました。
市から委託された業者の人たちが、一本100kgほどある重いタイヤを丁寧に取り扱いながら作業を進めていました。
一台にかかる時間は30分ほど。これを繰り返し、一日に10~15台ほどを交換します。市営バスでは2つの営業所にあわせて139台の車両があり、29日までに交換を終える予定です。
青森市交通部 鎌田和久 営業所長
「去年だいぶ雪が降ったので、今年はできればあまり降ってほしくないのが私どもの願い。自然が相手なので、早めに備えをして安全運行に努めたい」
また、雪道でのスリップ事故だけでなく、脱輪などにも細心の注意を払います。
青森市交通部 鎌田和久 営業所長
「タイヤ交換をしてから1か月以内に多く脱輪事故が発生しておりますので、乗務員には点検ハンマーを使って確実にナットの緩みなどを確認するよう指示しております」
冬の安全運行に備えるのは、バスだけではありません。
河村庸市 キャスター
「こちらの倉庫いっぱいに置かれているのは、125台分のタクシーのスタッドレスタイヤです。こちら全て冬に向けて交換するということです」
青森市に本社があるタクシー会社「成長タクシー」でも、20日からタイヤ交換を行っています。
紅葉などの観光で山に行くことが多い四輪駆動の車やミニバンを優先的に交換していき、11月中旬までに作業を終える予定です。
成長タクシー統括運行管理者 一戸裕康さん
「里に降らなくても、タクシーは山とか観光地にご用命いただくことが多いので、早めにタイヤ交換は例年通り進めています。タイヤの消費、減りも一般車とは全然違って、1シーズンぎりぎり持つかというところなので、必要経費と捉えて毎年新品のタイヤを装着しています」
利用した人たちを安全に目的地まで届けるために、運行管理者は急ピッチで準備にあたります。