9月30日、和歌山県新宮市内の国道でいわゆる『白タク』行為をした車が大型トラックに正面衝突し、乗っていた60歳の中国人観光客の女性が死亡しました。警察は無許可で“白タク行為”を行っていたなどとして車を運転していた中国人の26歳男を逮捕しました。

▼外国人客7人乗せ“白タク行為” トラックと正面衝突1人死亡

 道路運送法違反の疑いなどで逮捕されたのは、大阪市西成区の中国籍の斉宏宇容疑者(26)です。

 警察によりますと、9月30日に斉容疑者は運転していた車で、タクシーの営業許可を受けずに和歌山市内で外国人客7人をのせて有償で運ぶ『白タク行為』をしたうえ、その後、午後4時40分ごろ、新宮市熊野川町内の国道168号で大型トラックと正面衝突し、乗っていた60歳の中国人観光客の女性を死亡させた疑いがもたれています。

 斉容疑者もこの事故で足首や太ももを骨折するケガをしていて入院していましたが、20日に退院したため、警察が逮捕しました。

▼「報酬をもらう予定はなかった」と“白タク行為”否認

 警察の取り調べに対して、斉容疑者は「報酬をもらう予定はなかったので白タクにならない」などと容疑を一部否認しているということです。

 警察は、客らから中国の旅行代理店へ決済されているのを確認しているということで、詳しい経緯を調べています。