全国高校ラグビー県大会の決勝がきのう行われ、山形中央高校が3年連続31回目の花園出場を決めました。



11年連続同じ顔合わせとなった山形中央と山形南による決勝戦。先制したのは紺色のジャージ山形中央でした。試合開始直後の前半3分、ロックの阿部が相手選手のタックルを正面から跳ね返しトライを決めます。



その後も山形中央がトライを決め、そのまま差を広げるかと思われましたが、前半26分、山形南は自陣深くのスクラムから仲間のパスを受けた主将・フルバックの中川が100メートル近くを走り切る渾身のトライを決めます。



しかし後半は、山形中央・阿部のこの日4本目となるトライや、センター・佐竹が2本のトライを決めるなど得点力を見せ、後半だけで36得点。



結局、48対7で山形中央がライバル・山形南に勝利し3年連続31回目の花園出場を決めました。

山形中央 佐竹勇星 主将(3年)「(山形南に)前半は苦戦したんですけれど、後半に点を取れて、今は安心しています。バックスが外に回すというところを苦戦をしていたのでバックスの強化というところを花園に向けて頑張っていきたい」



一方、3年ぶりの花園を目指していた山形南。主将の中川は、去年の決勝戦で試合途中に負傷退場。この日の1本のトライは、その悔しさと仲間との3年間がカタチになったものでした。



山形南 中川昊 主将(3年)「一番は仲間への感謝。自分までボール繋いでくれたおかげで自分がトライを取れたので、味方にありがとうと一番伝えたかった」



仲間との3年間を胸に、”前へ!”。



山形南 中川昊 主将(3年)「自分にとって宝物のような時間だった。何か辛い時があれば南高ラグビー部で培ったことを思い出して、熱い気持ちを忘れないようにしたい」



山形南の想いも背負い、山形中央は花園での試合に臨みます。

山形中央 佐竹勇星 主将(3年)「去年は(花園で)21対17の4点差で負けてしまったので、今年は花園1勝という目標を掲げているので、一回戦を突破できるように頑張っていく」

全国大会は、東大阪市の花園ラグビー場で12月27日に開幕します。