JR新青森駅周辺で発生する渋滞についてです。
青森市の西秀記 市長は、混雑を解消するために早ければ2025年の冬から西口で実証実験を始める方針を示しました。

公明党県本部と県議・市議は青森市の西秀記 市長を訪ね、新青森駅周辺の渋滞に関する要望書を渡しました。

新青森駅では昨年度、西口立体駐車場の満車が63日間発生し、収容台数の不足が指摘されています。さらに、西口では駐車場を利用する車と乗客を送迎する車が同じ入り口から入るため、大型連休や週末に、度々渋滞しています。

要望では、西口に集中する駐車と送迎車両の動線を再検討するなど4項目が盛り込まれています。

これに対して西市長は、早ければ2025年の冬から西口で実証実験を始める方針を示しました。

青森市 西秀記 市長
「実験的にレーンを分離して、乗り降りだけの人はこっち、駐車場に入る人はこっちと分けてやったらどうかなど。何種類かパターンを分けて、早ければこの冬から実証実験を始めたいと思っております」

一方で、現在はバスプールとなっている東口広場について、一般車両の停車帯を創設してほしいという要望については、西市長は安全性の観点からバス・タクシー・警察関係者が難色を示しているとしました。

このため、今後も協議を続け、調整していく必要があるとしています。

青森市議会(公明党) 山本武朝 代表
「東口の活用もなければ、なかなか抜本的な解決にならないということで、『すぐ解決・検討進めます』と市長が言えない事情もわかりますので、そこの調整をぜひ進めてもらいたい」

新青森駅はまもなく開業15周年を迎えますが、交通アクセスの利便性向上を巡る議論は、いまなお課題が残っています。

もう1つの交通機関の“駐車場問題”

ここからは、もう1つの交通機関の駐車場問題に関する動きについてお伝えします。混雑が課題となっているのは、「青森空港」の駐車場も同じです。

振り返ってみると、昨シーズンの冬はこのような状況でした…。

倉島彩能 記者 
「青森空港に併設された駐車場は、屋外・屋内共にほとんど満車の状態となっています」

年末年始には、大雪と9連休が重なり満車の状態が続きました。

実は、除雪した雪を寄せるために駐車できる台数が1800台から1500台に減っていました。空港へ向かっても車を止められない人がいないようにと、リアルタイムで駐車できる台数が分かるように、2025年8月からは空港のホームページで駐車場の空き状況が分かるような案内を行っています。

あと2か月となった今回の年末年始。
ここに向けての対策はあるのでしょうか?

混雑対策について県は、現在駐車場内にあるデッドスペースを活用して150台程度増やすとしていて、年末年始を迎える前に増設を終える予定です。

また、空港の隣の民有地を買って150台程度増やす方針も示しています。ただ、こちらは持ち主との交渉があるため、具体的な整備時期は明示されていません。

混雑解消に向けた動きは進んでいます。