連立交渉とは別枠で動く自民の“票集め” 過半数の行方は?

日比キャスター:
ただ本当に日程が迫っていて、21日には総理大臣指名選挙が行われる予定です。この議席数などについても見ていきます。

まず、自民は「196議席」あります。ここで維新が入れば「35議席」が加わりますが、過半数の233議席まで、あと「2議席」足りていません。そのため自民党もそれぞれ動いています。

16日、高市総裁と会談した参政党は「3議席」あります。総理指名選挙の協力を求められたということになります。

参政党の神谷宗幣代表は「『参政党と政策が近い』と言っていただいた。高市さんが総理大臣になれば、日本は少し良い方向に向くと期待している」とコメントしています。

さらに、麻生副総裁も動き、日本維新の会を離れた3人も含み「7議席」ある野党の無所属議員で作る有志・改革の会にも総理指名選挙での協力を要請しました。

自民党は様々な党への協力を求めているという状況になります。

川瀬善路 政治部デスク:
そうですね。総理指名選挙の過半数を1回目の投票で得られれば、その時点で決まりますので、それに向けて最大限の努力をしていくということだと思います。

ただ、維新のように「連立の枠組み」ということではなく、あくまで参政党に対しても、それから有志・改革の会に対しても、「総理指名選挙での協力を要請している」ということなので、そこの温度差や要請具合というのは違うかと思います。

日比キャスター:
今後の日程を見てみましょう。

【10月の主な政治日程】
▼21日
・臨時国会招集
・総理大臣指名選挙

▼26日~
・ASEAN関連首脳会議(マレーシア)

▼27日~
・トランプ大統領 来日

▼31日~
・APEC首脳会議(韓国)

10月末には外交の大きな舞台が待っています。その中で、総理大臣指名選挙が21日です。本当に時間がない中で、準備は足りるのか不安に思います。

川瀬善路 政治部デスク:
21日に総理大臣指名選挙が行われ、新総理が選出されたのちに組閣、それから、副大臣、政務官人事という政権の骨格をどんどんと固めていく作業が必要です。それを行うのと同時に、国際会議が待ったなしでやってくる状況なので、かなりタイトです。

新しい総理は、最初から茨の道が待っているような状況です。

日比キャスター:
本来、このタイミングでは勉強会なども行われている中で、まだまだ先が見えてこない状況にあります。

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<プロフィール>
川瀬善路
TBS政治部デスク
高市政調会長時の番記者
2度の政権交代や令和への改元などを取材