仕事で山形県内を訪れていた東京都の40代男性が、マッチングアプリで知り合った女性から金の投資名目で現金と暗号資産あわせて1000万円以上をだましとられる詐欺被害にあいました。
特殊詐欺は、住む場所や年齢にかかわらず身近に迫っています。
警察によりますと東京都に住む40代の男性は、先月10日、県内を訪れていた時にマッチングアプリで知り合った女性を名乗る人物とLINEでやり取りするようになり相手に好意を持ったということです。

9月下旬になって男性は相手から「ゴールドの利益につながるデータを見つけた」などというメッセージを受け、金の投資をしようと指示された口座に26万円を振り込みました。

その後、男性はさらに暗号資産を送金するように言われて暗号資産取引所に口座を開設し、指定されたアドレスに4回にわたって暗号資産、合わせておよそ1065万円を送金したということです。

教えられたサイトでは利益が出ていたことから男性が出金しようとしたところ、相手から「所得税を払う必要がある」などと言われたため、友人に相談し詐欺に気が付きました。

県内ではこのほかにも米沢市の40代男性が暗号資産およそ337万円をだましとられたほか、河北町の50代男性が現金およそ309万円をだまし取られる被害が確認されています。

県内で今年確認された特殊詐欺の被害総額は、9月末時点で3億6097万円にのぼり、去年の同じ時期に比べて2億9060万円増えています。
