「政策と言っているのはごまかしに見える」 自民・維新の接近は“数合わせ”か?
井上貴博キャスター:
これまでは自民党と立憲民主党で綱引きが行われて、「どの党を引きずり込むんだ」と言われている。公明党と自民党は「そもそも政策が一致しない」ということで別れているので、政策が一致していかないとただの数合わせにしか見えないというのは、どの党にも言える気がするのですが。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
「政策で一致」と言っていますが、現実にどういうことが起きてるかというと、自民党は公明党が抜けたので、とにかく圧倒的に数が足りなくなってしまったわけです。その数をどうやって埋めるかというと、維新が手っ取り早いということが一つ。
それから、維新は大阪のローカル政党から全国展開しようとしましたが、東京でも名古屋でも九州でも苦戦が続いており、全国展開はもう限界ということで、「ここで自民党からお誘いが来たら乗ろう」というのは、小泉氏が総裁になる前提で考えていた。高市氏になってしまい、少し当てが外れたというところがありますが。
このような状況があるので、実は「政策」というよりも「政局」や「数の問題」になってきているので、「政策」と言っているのは、私は一種のごまかしのように見える。
井上キャスター:
どちらも数合わせですよね。自民党も立憲民主党も数合わせで、「政策はいいから、とにかく政権を取りたい」ということですよね。
星浩さん:
権力を取るのは所詮「数」ですから、数のパワーゲームも必要なのですが、そこを「あくまで政策だ」と言っていることが、ちょっとごまかしが強すぎる。「とりあえず数を取って、政権をもぎ取るんだ」と正直に言えばいいと思いますけどね。
出水麻衣キャスター:
小泉氏との近さは透けて見える部分があったのですが、高市総裁と日本維新の会のパイプはどの程度あったのでしょうか?
星浩さん:
維新は元々、自民党系の政治家議員が多いんです。自民党はどちらかというと保守的な議員が多いということもありますし、公明党と自民党の距離が少し離れていたのと比べると、むしろ理念的には自民党に近い部分があると思います。