病気や障害などで、日常生活を営むのに常に医療的なサポートが必要な「医療的ケア児」についてです。ケア児や家族をサポートするコーディネーターの養成研修が、青森市で開かれました。
養成研修では、医療的ケア児がいる3つの家族が参加し、コーディネーターを目指している人たちに実体験をもとに必要とする対応などを説明しました。
医療的ケア児をもつ 豊澤実優さん
「放課後デイサービスが弘前市内で重症心身障害児で医ケア児が通える所が少ない。自力で探すのは厳しい。相談員と一緒にがんばって探してくれて決めることができた。自分1人では探せなかったので、そういうときに相談員がいてよかったなと」
このあと、人形を使ってケア児に行う「唾液」や「たん」の吸引などを体験しました。
県内には、医療的ケア児は23市町村で170人いますが、コーディネーターはボランティアで家族にかわって行政の手続きなどを担います。
現在、コーディネーターは県内で170人いますが、今回の養成研修で新たに56人が加わることになります。
医療的ケア児等圏域アドバイザー 成田豊さん
「医療的ケア児を見てくれる保育園が出てきて、家族が就労できるのが大事なこと。医療が必要な子が生まれたことによって、お母さんが仕事を辞める現実もある。そうすると必要な支援プラス貧困の問題も起きる。そこをなんとかするのも我々の大きな使命」
県は、コーディネーターを養成するほかにも、2026年から医療的ケア児の通学支援を試行的に行うなど支援体制を強化する計画です。