特殊詐欺被害が阻止された事例がある一方、県内ではまだまだ特殊詐欺による被害がなくなりません。

きょうも鶴岡市の女性が郵便局員を名乗る電話をきっかけにおよそ470万円をだましとられるなど被害が相次いで確認されました。

今年8月26日、鶴岡市の50代女性の家の固定電話に池袋駅前郵便局の局員を名乗る男から電話があり、「郵便物にあなたの身分証や通帳が入っていた」などと言われました。

その後警察を名乗る者からLINEのビデオ通話で「あなたの通帳に詐欺の被害金が振り込まれている」「あなたをすぐに逮捕しないといけない」などと言われました。

さらに「お金を振り込んで欲しい。身の潔白を証明するために必要だ」などと言われたことから、女性は3回に渡り指定された口座に現金あわせて469万円を振り込みました。

しかしその後、相手と連絡がつかなくなり夫に相談して被害に気づきました。

また、似たような手口で山形市の80代女性は50万円をだましとられ、山辺町の20代男性は219万円をだましとられる被害にあいました。

警察は、警察官などが電話で現金を要求することは絶対にないとして注意を呼びかけています。