山形県内で連日クマの目撃が相次ぐ中、先月から運用がはじまった緊急銃猟について市町村から不安の声が上がっていることを受け、吉村知事は、きょう市町村からの相談に対応する専門チームを立ち上げたと発表しました。

クマが市街地などに出没した場合の対応力向上が狙いです。

吉村知事「緊急銃猟タスクフォースとして市町村長を訪問し、直接ご相談に対応することといたしました」

きょうの定例会見で吉村知事は、「緊急銃猟タスクフォース」という専門チームを立ち上げたことを明らかにしました。

緊急銃猟タスクフォースは、県と県警の担当職員が直接市町村長を訪問し、相談を受け課題を整理することで緊急銃猟への不安を解消しようというものです。


       
緊急銃猟は人の生活圏にクマが出没した場合、安全面の条件などを満たせば市町村長の判断で銃での駆除を許可できる制度ですが、9月に運用がはじまって以降、自治体から運用方法や基準について問い合わせなどが寄せられていたということです。

吉村知事「制度を知ることで(緊急銃猟の)判断はしやすくなると思う」

緊急銃猟タスクフォースは今月21日の河北町(かほくちょう)を皮切りに希望のあった自治体に派遣され市町村長に制度の説明や質疑応答を行います。

今後、自治体が制度をどのように理解しどのように運用するかが注目されます。