立憲・安住幹事長に直撃 本当に自民・維新は連立できる?

小川彩佳キャスター:
ここからは立憲民主党の安住幹事長にお話を伺います。

日本維新の会の吉村代表が、自民党と政策協議がまとまれば、総理大臣指名選挙で高市総裁の名前を書くことを明らかにしました。安住幹事長は率直にどう受け止めますか?

立憲民主党 安住淳幹事長:
私は午後の時点で維新の皆さんからお話は聞いてました。だから、今日から始まるんだなと思ってました。

小川キャスター:
お話を聞かれたときはどんな心境でしたか?

安住 幹事長:
これからだなと思っています。維新は元々改革志向が強いです。だから今、日本の社会のシステムの中で「矛盾のあるものを改革したい」という気持ちは非常に強い。でも、そのシステムを作って守っているのは自民党なので、そう簡単ではないと思います。

今はスタートラインに立って、高市総裁も維新との話し合いのきっかけはつかめたと思いますが、例えば政治資金に関しても、維新は「企業団体献金禁止」と言っているわけですから、そんなことを自民党が飲んでやれるのかというと、なかなか行き着く先の予測はつかない。ですが、とりあえず高市総裁にとっては1つのきっかけがつかめたんだろうなと思います。

藤森祥平キャスター:
もし自民党と日本維新の会が連立を組んだ場合を衆議院で見ると、自民党196議席、日本維新の会35議席なので、過半数まで残り2議席になります。まだ厳しいのではないかという見方でしょうか?

安住 幹事長:
もしそうなったとしても、維新が本当に35人で固まっていけるかどうかということもある。16日から維新内部でも協議をするとおっしゃっていたので、相当これからのハードルは高いと思います。

小川キャスター:
一気に自民党と日本維新の会の連立が現実味を帯び始めました。

TBS政治部 岩田夏弥 政治部長:
吉村代表も「協議がまとまれば高市総裁の名前を書く」ということと、その前に高市総裁から連立を含む総理指名の協力の打診があって、「それに向けた政策協議を開始すると我々から申し上げた」という言い方なので、すごく積極的です。

これだけ聞くと、野党3党の統一候補というのは難しくなってきており、事実上困難である気がするのですが、安住幹事長は「自民党に行ってしまいそうな維新が戻ってきて3党で協力する」という局面も、まだまだあるという考えなのでしょうか?

安住 幹事長:
16日から野党3党は幹事長と国対委員長で話をしますが、ダブルトラックでいくと思います。
維新のみなさんは、あとは藤田代表と高市総裁と政調会長同士ですが、これはダブルトラックで行ってうまくまとまれば自民党と一緒にやるし、まとまらないときはまた野党でやることになると思います。だから、これがどうなるかは私もわからないですね。