アメリカ軍基地周辺を軍の憲兵らがパトロールし、規則違反の兵士らを拘束するなど、軍単独での警察権の行使が懸念されている問題で、アメリカ軍は今月10日から、沖縄市のゲート通りで4日間連続で単独パトロールを実施し、アメリカ兵合わせて10人の身柄を拘束していたことが分かりました。
神里晏朱記者
「午前1時前です。規律に違反したとみられる米兵を憲兵隊が連行しています」
アメリカ軍は今月10日夜、3連休の初日に、沖縄市のゲート通りで単独のパトロールを実施し、午前2時までの間にアメリカ兵少なくとも3人が基地内に連行されました。
アメリカ軍関係者によりますと、IDの提示などに応じず軍法に違反したため逮捕したとしています。アメリカ軍によりますと、今月13日までの4日間で、逮捕者は合わせて10人にのぼるということです。

パトロール実施の背景には、午前1時から4時まで酒を提供する場所への立ち入りなどを規制する「リバティー制度」があります。
アメリカ軍は先月初めて単独でのパトロール実施に踏み切り、県は逮捕者などの詳細をアメリカ側に問い合わせていますが、これまでに返答はないということです。
ただ沖縄市や県は、「治安維持のため」などの観点からアメリカ軍単独でのパトロールを容認していて、今後も月に1回の頻度で実施される予定の合同パトロールにも参加する方針だとしています。