■MLB ナ・リーグ優勝決定シリーズ ドジャースーブルワーズ(16日、ドジャー・スタジアム)

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦を前にドジャース・大谷翔平(31)が前日会見に出席し、「打席のクオリティーをまずしっかりと高める」と第3戦への意気込みを語った。

第1戦はB.スネル(32)の好投で先勝、第2戦は山本由伸(27)が自身メジャー初となる完投、プレーオフでは日本選手初の完投勝利を収め、連勝で本拠地のドジャー・スタジアムに戻ってきた。

プレーオフでは打率.142、2本塁打と調子があがっていない大谷、この日はドジャース移籍後初めて屋外でのフリーバッティングに登場。32スイングで14本の柵越えを放ち、最長弾は右中間スタンド後方の電光掲示板直撃後に屋根に落ちた推定飛距離150mの特大弾。これには見守ったスタッフから歓声も上がるほどだった。

練習後、会見に臨んだ大谷は「基本的にはストライクをしっかり振ってボールを見逃す、それはずっとシーズン中も言ってますし、今さら始まったことじゃないですけど、打席のクオリティーをまずしっかりと高めること。それが結果的にヒットになったり四球を選べるってところになってくるかなと思います」と話した。

第4戦の先発と監督は明言しているが、“二刀流”の登板日では成績があまり良くないことについて「もちろんやらないよりやってる方が体力的に、もちろんきつい」と話し、「打撃に関してはやっぱり自分の思っている構え方であったりとか、技術的な部分っていうのがしっかりしてないと、結果に結びつくっていうのは難しい作業ではあるので。ピッチングはまあ、もちろん自分がやることをしっかりやれば、いい結果が生まれてくるっていう可能性が高いところではあるので、あまり関係ないのかな」と語った。

敵地でのスネル、山本の投球を見て「素晴らしいピッチングでしたし、本当に頼もしいピッチングだったので、僕もね、それに負けないくらい長く、もちろん投げれれば、素晴らしいなとは思いますけど、まあ、長いイニングを投げるより、まずやはり、最初失点で0にまず抑えていく」

「由伸のピッチングを見ながらグラスノー、スネルもそうですけど自分が投げる時のゲームプランを再確認するっていうゲームの中ではそういう感じでは見ていた」とシミュレーションも出来たという。

状況によってはリリーフ、外野手という話も聞かれるが「現時点は第4戦の先発と、まずは明日の第3戦のしっかりオフェンス含めてそこをまずしっかりフォーカスして臨みたいので、その先はあまり特には考えてないですし、行けと言われたら行く準備だけできれば十分かなとは思っています」とコメントした。

D.ロバーツ監督(53)は第4戦の大谷先発について「今季は2度、7回まで投げたことがあるし、100球が上限という考え方ではない。調子次第。彼自身もこの舞台を待ち望んでいたし、休養も十分取れている。彼は間違いなく準備万端だ」とリミッター解除を公言した。

本拠地で連敗スタートとなったブルワーズのP.マーフィー監督(66)は大谷について「危険な打者だから、最大限注意して対応してる。この数試合で成績が出ていないからって不調と決めつけるのは早い。私は不調とは見てない」と警戒していた。