
「開かずの扉」とも呼ばれる日本の再審制度。
静岡県で一家4人が殺害された事件の再審で去年、無罪が確定した袴田巖さんの事件では、再審開始が決まるまで40年以上かかりました。

ハードルとなったのが、捜査機関が持つ証拠の開示が義務化されていない点と、再審開始決定の判断に検察が不服を申し立てられる点です。

(鴨志田弁護士)「裁判所によって証拠開示をしてくれる裁判官と、全然してくれない裁判官の両方を経験した。同じ事件なのに。
日本の再審事件で3度再審開始決定は大崎事件しかない。それが全部、検察官の不服申し立てによって取り消され、最初の再審開始決定からは23年が経った」
こうした再審制度のあり方を見直そうと、今年6月には国会に改正案が提出され、継続審議となっています。