大分県由布市挾間町にある山間地域で、地元特産のコメをブランド化する取り組みが始まりました。地域の活性化に向けた住民の挑戦を取材しました。
黄金色に輝く稲穂が豊かに実り、こうべを垂れる季節。由布市挾間町の山あい、朴木(ほおのき)地区でも新米の収穫が最盛期を迎えています。
高崎山を望むこの地は、鶴見岳の麓を源流とするミネラル豊かな水と赤土に恵まれ、古くからの米どころとして知られています。現在、およそ40軒の農家が、先祖代々受け継いできた棚田で、質の高いコメ作りを続けています。

(生産者の平野秋博さん)「粘りがあって甘みがありますね。コメがいいもんね。取れ高が良いということは今年は良い年です。病気も入ってないし」
この秋、住民が中心となり「朴木米」として、ブランド化する新たなプロジェクトがスタートしました。
(プロジェクトメンバー榎園歩希さん)「50年後はこの場所でコメを作る人がいなくなるかもしれない。でも、コメが売れ出したり、コメが有名になったりすると、農家の息子や孫が作りたいと思うかもしれない。そのきっかけ作りとして、このプロジェクトを位置づけています」