最上町で飼育された蚕(かいこ)の姿などを追い、3年をかけて制作された映画「マダム・ソワ・セヴェンヌ」がきょう初上映され、完成した作品を鑑賞しようと、会場には多くの観客が訪れました。


「マダム・ソワ・セヴェンヌ」は最上町の農家の手で復活した蚕「セヴェンヌ」を中心に、絹の文化を次世代につないでいく人々の姿を追ったドキュメンタリー映画です。
山形国際ドキュメンタリー映画祭の特別上映として、きょう初公開されました。会場には600人を超える観客が訪れ完成した映画を鑑賞しました。

映画は養蚕(ようさん)に携わる農家をはじめ、着物文化を担う職人、現代のファッション業界など様々な角度で取材が行われています。


日本とフランス、そして人と蚕のつながりがそれぞれの生活や文化の中から見えてくる作品です。

観客は「養蚕農家だったので感激。私たちは”おこさま”と言っていたが、素晴らしい日本の文化を繋いでいってくれている嬉しい」

観客は「母親の時代は飼育していた。私も着物が好きでよく着るが、多くの人に知ってもらって技術を伝えてほしい」

佐藤広一 監督(天童市出身)「3年間映画を作って、お披露目が出来て、感謝している。これからたくさんの人にご覧いただきたい」
来年春の全国公開を目指し、映画は現在クラウドファンディングが行われていて、返礼品にはセヴェンヌの繭などが用意されているということです。
