■突然クマが

「ブルーシートをたくし上げていたら、左側から突然クマがきた」

「クマだ、と思ったから身体を丸めた」そう言うと、当時したという姿勢を再現してくれました。

「背中からガーッと押し付けられて、蹴られたようになって、そのあと後ろに尻もちをついた」

「人がいたから、たまげた(びっくりした)ようだった」「顔をやられると大変だと思ったから、身をかがめた」

女性は右腕と背中を引っかかれましたが軽傷で、自ら家族に助けを求めたということです。クマは西に立ち去りました。あっという間の出来事でした。

女性によると、近くの栗の木にここ数日クマが来ていた形跡があったということです。しかし「まさかウチに来るとは」と話しました。

山形県内では各地でクマの出没が相次いでいて、警察や自治体がその都度注意を呼びかけています。

9月に鳥獣保護管理法が改正され、市町村の判断でクマなどを駆除できる緊急銃猟制度も始まりましたが、日本各地で毎日のように人的被害が出ているにもかかわらず国や県がクマ出没に有効な対応策を出せないまま・・・。住民の不安は募ります。