発起人は元ヤクルト投手で引退後は古田敦也監督の秘書も務めた小森孝憲さん(44)と、ラミレスさんの来日2年目から長年パーソナルアシスタントを務めた亀田恭之さん(53)。
「WBCの影響もあって、野球を好きな子は増えています。でも、野球を経験出来る場所は減っているんです。だから、『どんな人でもみんなで野球を楽しめるイベントをやりたい』と3年前くらいからティーボールの体験会を始めました」と語る小森さん。
その言葉通り、「誰でも野球を体験できるための工夫」が随所に散りばめられている。バットもボールも、通常の軟式野球よりも柔らかいものを使用。また、ピッチャーが投げるのではなく「ティーの上に置いてあるボール」を打つので空振りも少ない。そして守備や走塁もなく、打球がグラウンドに設置された「ホームラン」「ヒット」「アウト」等、どの幕に当たるかで得点・勝敗を決める。
野球初心者にとって大きな壁となる「投球・守備・走塁」を排除し、「打つ楽しさ」だけに特化したこのゲーム。ラミレスさんも「おーナイスバッティング!」「空振りオーケーね、ナイススイング!」と笑顔の中でバッティング指導。児童・生徒たちも「やったーホームラン!」「~くんアウトだよ!!」「めっちゃ楽しい!!」と声を弾ませた。