「サステナブル」を意識しないと消費者だけでなく社員にも見放される時代

―――サステナブルという言葉が出ましたね。
 いまの時代、方向性としてサステナブルを一番目にもってこないと。社員たちもやっぱりいま、そこを見ています、自社を冷静にね。「うちの会社ってどうなんだろう?世の中に対してちゃんと社会的な活動しているのかな?」とか。「SDGsな会社になっていっているの?」というのをとても冷静に見ています。今年1月、京都でチョコレートを製造販売する「ダリケー」をグループ化しましたが、カカオ豆の農家と技術協力して自然環境に配慮するサステナブルな取り組みに共感したのがきっかけです。
―――良いもの・おいしいものを作るだけではなく、社会的貢献もできているかと?
 良い商品、おいしい商品を作るというのは当たり前ですよね。まじめに良い原料を使って。それプラス「製造過程の中で二酸化炭素の排出を下げているの?」とか「プラスチックを減らしているの?」とか、その辺の環境作りに対して貢献しているかを社員たちは冷静に見ていますから。その辺をちゃんとしていると社員の会社に対する思いに繋がると信じています。ただ単に働いているわけではないですよね、社員たちは。好きな人のために一生懸命やるみたいなもので、好きな会社だから一生懸命やる。これは私自身がそうなので。