国民スポーツ大会のウエイトリフティング競技、石川県代表の高校生リフター・橋本侑大さん。能登半島地震で失った最愛の祖母への思いを胸に、見事、表彰台を勝ち取った高校生に密着しました。
10月6日、滋賀県で開かれている国民スポーツ大会に初めて出場した石川県珠洲市・飯田高校3年の橋本侑大さん。MROが初めて取材したのは、去年の2月でした。
橋本侑大さん(当時高校2年)「ここのハウスでいま生活しています」

能登半島地震で橋本さんの自宅は倒壊し、仮設住宅に入るまでの6か月あまりにわたり、ビニールハウスでの生活を余儀なくされました。
橋本侑大さん(当時高校2年)
「電気は引っ張ることができたので、割りと普段の生活に近づけてはいるけど、やっぱりゆっくりできない」
地震は橋本さんの最愛の祖母・みち子さんの命を奪いました。

橋本侑大さん(当時高校2年)
「ショックがでかすぎて、亡くなった感じがしないというか、いまだに信じられない」
橋本さんが9歳のころから指導に当たってきたウエイトリフティング部の浅田久美監督。

浅田久美監督
「2月入って10日くらい経ってからかな。侑大よ、いつまでも落ち込んでてもばぁちゃん喜ばんぞ!と声かけして、練習そろそろ始めないか?って言ったら、僕もそろそろそんなことは思ってましたくらいの感じで来たのでよしっと思って」
いつも応援してくれていた祖母のために…。
橋本さんは、再びバーベルを持ち上げる決意をしました。