NPO法人江の川鐵道・森田一平さん(邑南町羽須美支所プロジェクトマネージャー)
「(廃線跡を)負の遺産というのではなくてですね、土木技術の変遷を見る博覧会として、こういった活用が出来ないか。」

講演では岩城所長が三江線廃線跡の価値を強調しました。
日本大学工学部工学研究所・岩城一郎所長・土木工学科教授
「(目の字形ラーメン橋は)コンクリートを見る限りにおいては、ほとんど凍害の兆候がない。90年間ずっと健全なままであるということで素晴らしい構造物を90年前の方が造ったなと」
またパネルディスカッションではコンクリート工学や鉄道の専門家6人が、三江線でのエンジニアツーリズムの可能性について意見を交わしました。
東京大学大学院・丸山一平教授
「100年前のコンクリートがどうだったか。100年前に造ったものが、こういう環境だったらこうなったっていう(のが分かる)意味では非常にかけがえのないデータですし、こういったものを分析、研究できる環境ってなかなかない。」
関東学院大学・湯浅陽一教授
「その時々の社会状況の違いの中で、造られ方というか(コンクリートの)品質が全く変わって来る(のを追跡できる)。」
パネリストからは、異なる時代のものが江の川沿いの同じ環境にあって、テキストとして素晴らしいなどの意見があり、地元としても大きな手ごたえがあったようです。