血管をつなぎ、命を吹き込む…6時間の手術

再建手術前日。胸にお尻のどの部分の脂肪を移植するか、丁寧にマーキングしていきます。

佐武利彦 医師
「今胸には風船(エキスパンダー)が入っているので、抜いた後、どこに脂肪を移植するか書いています」

『自家組織法』は脂肪を取った部分に傷が残りますが、温かく柔らかい自然な乳房に近づけることができ、その後、メンテナンスは必要ありません。

一方でインプラント法は傷が小さく、手術や入院期間も短いため、体への負担が少なくメリットがありますが、冷たさや硬さを感じたり、年数が経って形が変わったりする場合があります。

30代女性
「出来上がりはまだ想像はできないけど楽しみです」

そして手術当日。女性の場合はお尻の脂肪を血管ごと移植し、胸の血管とつなぎ合わせて新しい乳房を作ります。

血管同士をつなぎ合わせる高度な技術が求められます。手術は6時間に渡りました。

佐武利彦 医師
「血管の大きさがお尻と胸では全然違うので、太さの違いが生じないようにつなぐ操作が難しい手術でした」