政治:女性議員なぜ増えない?自信・経験の少なさから「なりたいと思う人が少ない」

 では、政治の世界ではどうなのか。衆議院の女性議員は465人中72人で、15.5%です。参院を合わせても20%と低い割合にとどまっています。これはいったいなぜなのか。越氏は「なりたいと思う人が少ない」ことを理由の一つとしてあげました。大津市長時代に「生徒会に入りたいと思う小中学生」の数を調べたところ、小学生は半々だったのが、中学生では20%ほどだったということです。自信や経験がないという心理的ハードルがあると指摘しています。

 そして次に、仮に議員になりたいと思ったとしても、政党の公認候補を選任する側というのは、主に高齢の男性ということも一因だということです。

 企業が導入している「〇%以上女性を登用する」などの割り当て制については、越氏は「民主主義の根幹で制限するべきではない」と個人的には反対の立場。その上で、「政党助成金の一部を女性に限定」するなど、そうした枠組みで何かサポートはできないか、と話しました。

 こうした現状のなか、“高市総理”が誕生すれば女性の社会進出への心理的ハードルは下がる、というのが越氏の見立てです。日本の社会は今後、どう変わっていくのでしょうか。

(2025年10月7日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)