プライム市場では女性役員数が5倍に 女性役員の数を押し上げた「キヤノンショック」
こうした中、実は日本の大企業を中心としたプライム市場では、女性役員の数がここ10年で5倍まで増えています。その大きなきっかけとも言われるのが「キヤノンショック」という出来事です。
一体何があったのか。2年前、キヤノンの役員を選任する株主総会で、当時キヤノンの女性の役員候補がゼロだったということに対して、海外の機関投資家などが「女性の役員の候補者がある程度の数いないと議決に反対する」というルールのもと、反対にまわったのです。結果的に役員の選任は賛成50.59%でかろうじて可決されましたが、大きな動揺が広がりました。
さらに女性役員がいる企業の方が株式パフォーマンス、つまり業績が良いというデータもあるということで、日本はこれを機に、女性役員の数も増えていきました。