偽装に疑問を感じた元従業員は内部通報 本部の対応は…

 長年続いた偽装に疑問を感じた坂本さんは、去年2月、ミニストップの親会社であるイオングループの内部通報窓口に通報したといいます。しかし……

 (坂本さん※仮名)「『ミニストップの担当者から折り返してよろしいですか』とやり取りが始まった。(ミニストップの担当者は)めちゃくちゃ驚いたような反応ではなかった。『そうなんですか、そんなこともあるんですか』みたいな。『(店の)オーナーさんと連絡をしてみますね』と」

 それから1か月後に店を辞めた坂本さん。その後、ミニストップから通報について連絡はなかったと話します。

 内部通報は適切に扱われたのか。MBSがミニストップにインタビュー取材を申し込んだところ、文書で回答がありました。

 (ミニストップの回答)「通報はあったが、店舗に直接行って調査をしたところ、その時点では不正は確認できなかった」
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 通報はあったと認めましたが、偽装は確認できなかったといいます。しかし、結果的には通報がなされたのと同じ時期に、この店で消費期限の偽装があったと判明しました。当時の調査は十分だったのかを問うと……

 (ミニストップの回答)「不正防止策に取り組んでまいりましたが、十分とは言えなかったことは事実であり、深く反省しております」