原爆が投下された広島や長崎で奇跡的に残されたピアノを使って、平和について考えることを目的としたコンサートが青森市で開催されます。

6日は実行委員会が会見し、青森市では4回目となる「被爆ピアノ平和コンサート」の開催を発表しました。

「被爆ピアノ」は、広島や長崎の爆心地から3キロ以内で爆風などの被害を受けたピアノで、残されているのは10台ほどのみとなっています。

戦後80年の節目となる2025年は、広島で被爆し、傷がついたものをできるだけそのままの形を残した状態で調律したものが、広島から運ばれて用いられます。

実行委員会 井垣勝男 代表
「(戦後)80年の節目の年なので、多くの方々に平和の音色が届くことを願っている」

ピアニスト 黒瀧浩さん
「(被爆ピアノを)私は弾くし、それを聞くみんなと平和への思いっていうのを、どんどん大きくしていきたいと思っています」

コンサートは、10月16日から18日まで平和公園や青森市役所、市内の小中学校などで開かれます。