10月4日の自民党総裁選では、決選投票の末、高市早苗氏が新総裁に決まりました。女性初の自民党総裁の誕生に静岡県内では期待の声がある一方で、「裏金議員の起用」を不安視する声もあります。

<県政担当 坂口将也記者>
「自民党本部前です。総裁選の投開票を前に県内議員らも続々と党本部に入っていきます」

4日午後、雨雲が広がる中始まった「ポスト石破」を決める自民党の総裁選挙。

5人の候補のうち、上位2人となった高市氏と小泉進次郎氏の決選投票となりました。開票の結果、高市氏が185票、小泉氏が156票で、高市氏が女性初の自民党総裁に選出されました。

<自民党 高市早苗新総裁>
「もう全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いて、参ります」

県内選出の議員らは高市新総裁の手腕に期待します。

<自民党県連 井林辰憲会長>
「男女共同参画または女性が活躍する党を一枚岩にしていただいて、しっかりまとめて貰いたいと思っています」社会ということで、非常に大きいものがあるという風に思っております。

2024年の総裁選に出馬した上川陽子議員は…。

<自民党 上川陽子衆院議員>
「日本として初めてということでありますので、この動きについて色々な形で皆さんとともに女性の活躍についても動いてまいりたいと思っています」

<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
「では、自民党の高市新総裁について、街の人はどのように感じているでしょうか?」

<静岡市在住 50代>
「物価高対策をしっかりやってくれると思う。食料品が上がっているので、みんな切実だと思うので早急に実施していただけたら」

<藤枝市在住 40代>
「具体的にどことはではなくて、色々なところのいいところをくんで、色々な人の意見とか気持ちが表れる政治になるといいと思う」

一方、不安視する声もー

<静岡市在住 70代>
「裏金議員を重用しようという動きがあるとか、全く期待できない。もっと新鮮な方向になればいいが、また決められない政治みたいになっているような感じがする」

県のトップは高市新総裁が掲げる「積極財政」に期待します。

<鈴木康友 知事>
「国の財政状況に対する見通し等についても、これは私、大変重要なポイントだと思ってますので、そうしたことを踏まえて、国の財政運営に取り組んでいただければ」

一方、立憲民主党県連の源馬謙太郎代表は連立には否定的な考えを示しました。

<立憲民主党県連 源馬謙太郎代表>
「自民党に代わる大きな塊をつくり、そしていつでも気を抜けば政権が変わってしまうかもしれないという緊張感が必ず必要だと思うので、いま連立を組むというはあり得ないんではないかと思います」

国民民主党の榛葉賀津也幹事長は連立に含みをもたせつつ、「まずは政策実現」と強調します。

<国民民主党 榛葉賀津也幹事長>
「高市さんがやると言っていた国民民主党の政策、これを実際にやってくれるのか。まず補正予算や来年度の予算策定に向けてどれだけくれるのか、期待に応えてくれるのか、それをしっかり確認したいと思います」

高市新総裁は、次の臨時国会で女性初の内閣総理大臣に指名される見通しです。

<県政担当 坪内明美記者>
県内の自民党議員の決選投票の投票先は、高市氏に投票したと明らかにしたのは井林議員、城内議員、勝俣議員、若林議員です。若林議員は、高市氏の推薦人で県内でも精力的に支援活動をしていました。

県内の党員の有効投票数は1万9900票ほどで投票率は71%、上川議員が出馬した前回とほぼ同じでした。▼1位が高市氏で8650票▼2位が小泉氏で6162票となり、2500票ほどの差がつきました。

野党との連立の可能性について、立憲民主党県連の源馬代表は「いま連立を組むのはあり得ないのでは」と冷ややかです。一方、国民民主党の榛葉幹事長は「政策実現」次第という姿勢です。6日、自民党の麻生最高顧問と都内で会談し、連携のあり方を協議するなど今後さらに動きが活発化していく見通しです。