山形県鶴岡市の児童相談所に勤める男性職員が、一時保護されていた児童の頭をこぶしでたたく虐待をしていたとして、県がきょう陳謝しました。

児童にけがはないということです。

県しあわせ子育て応援部 金丸利博 次長「本来、権利擁護を推進すべき児童相談所に置きまして、こうした事案が発生し、非常に重く受け止めています。被害にあった児童、保護者、県民の皆様に深くお詫び申し上げます」

これは県が、きょうの県議会常任委員会で報告しその後、会見を開き明らかにしたものです。

それによりますと今年6月、鶴岡市の庄内児童相談所が管理する一時保護所で、60代の男性職員が一時保護されていた児童1人の頭をこぶしで1回たたいたということです。この児童にけがはありませんでした。

虐待は児童がたたかれる様子を見ていた、別の児童からの報告で発覚しました。

男性職員は当時、被害にあった児童を含め、複数の児童に学習指導を行っていて、「さまざまな学年や学校の児童に1人で対応する中で、ついたたいてしまった。申し訳なかった」などと話していているということです。

この男性職員は、その後、被害にあった児童とは接触することの無い業務に配置されました。

県は男性職員について今後、処分するかどうかも含めて検討するとしています。