福島市にあるあづま総合運動公園で、6日、2頭のクマが目撃され、公園は全域で閉園となっています。

警察や県、公園事務所によりますと、6日午前11時55分ごろ、福島市荒井の「あづま公園橋」を車で走行していた50代の女性が、2頭のクマ(体長約1メートルと約0.5メートル)を目撃しました。クマはその後、公園内の梅林に入ったということです。

目撃者が撮影した動画には、親子とみられる2頭のクマが、歩道を走ったり、突然車道に飛び出したりと、右往左往する姿が映っています。

動画を撮影した女性は「橋の上を黒い物体が2匹、右に行ったり左に行ったりしているので、もしかしてクマかなと思ってハザードランプを点けて停車してよく見たらクマだった」「車の中だったので、怖さは無かったが、ハイキングや歩きだったら本当に怖かったと思いますし、ちょうど橋の上も人が歩いていなくて良かったと心から思う」と話していました。

視聴者提供

さらにそのおよそ2時間半後にも、公園敷地内でクマ2頭が目撃されました。

公園内では当時、イベントが行われていましたが、けが人はいませんでした。

クマの出没を受け、県は午後2時半以降、全域で閉園としています。7日はもともと休園日で、8日以降については今後検討するということです。

あづま総合運動公園では、8月1日に園内の「民家園」を訪れていた男性がクマに襲われ、けがをしたため一時閉園となり、8月30日に全面再開していました。公園では、爆竹の回数を増やすなどの対策を取っていたということです。

※動画は視聴者撮影