ドイツ・ブンデスリーガ1部「ドレスナーSC」にレンタル移籍したバレーボール女子日本代表の秋本美空(19)が5日、ブンデスリーガのスーパーカップに出場し、海外デビューを果たした。昨年のリーグ覇者、シュヴェリーンを相手に秋本はスタメン出場すると、19得点の大活躍。セットカウント3-1で勝利に貢献し、プレーヤーオブザマッチにも選出された。
秋本は今年、チーム最年少の18歳で日本代表に選出され、初の大舞台、ネーションズリーグと世界バレーに出場。チーム最長身185センチの高さを活かした攻撃と守備で、ベスト4に貢献した。
そして、新たな可能性を求めて今シーズンからドイツ・ブンデスリーガ1部の強豪、ドレスナーSCへ移籍。その決断には2012年ロンドンオリンピック™で銅メダルを獲得した母、秋本愛(旧姓:大友)さんの言葉があった。「(海外に)行っておいた方が絶対自分的にも成長できる」と、背中を押してくれた。
その母が会場で見守る中、第1セット、秋本はスパイクで初得点を決めると、その後も味方のトスを次々と打ち込んでいく。先月チームに合流した秋本だが、味方とのコンビネーションも問題なし。そして第4セットのマッチポイント、秋本がスパイクを決め勝利が決まると喜びを爆発させた。
試合後、秋本は「緊張はしなかった。まだ1か月くらいしか経ってないが、試合で成長を感じられた」と頼もしいコメント。一方で、プレーヤーオブザマッチに選出されたことについては、「何で呼ばれているのか分からなかった」と本人もびっくりした様子。それでも、「スゴイ賞をもらえたので、これからも成長していけるように頑張りたい」と、今月に開幕するリーグ戦に向けて活躍を誓った。
■秋本美空(あきもと・みく)
2006年8月18日生まれ。185センチ。母は2012年ロンドン五輪銅メダリスト・大友(旧姓)愛さん。今年1月に行われた春高バレーで、キャプテンとして共栄学園高校を19年ぶりに優勝に導き、MVPを獲得。3月に高校を卒業してからは、ヴィクトリーナ姫路に加入。今年のネーションズリーグ、世界バレー代表に選出されベスト4入りに貢献。今年からドイツ・ブンデスリーガ1部の強豪、ドレスナーSCにレンタル移籍した。