――遮光器土偶はどうやって作られたのか?
(山田学芸員)パーツごと作り、それをくっつけるようにして完成させています。脚のない土偶など、一部欠損している土偶がかなりありますが、パーツごとに作ったうちの一部が取れた可能性があります。今回展示されている岩手県盛岡市の手代森遺跡の遮光器土偶は、欠けているところがなく、個人的におすすめの土偶の一つです。実物の質感の迫力が伝わりやすいと思います。
10月4日から11月30日まで京都文化博物館で開催されている特別展「世界遺産 縄文」では、シャープな上半身と対象的に太い脚が特徴の国宝の土偶「縄文の女神」(10月19日まで展示)や、中が空洞となっている国宝「中空土偶」(11月1日から展示)など、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」などから出土した土偶や装飾品など約250点が展示されています。














