彼らの幼少期と、当時描いていた“夢”とは。W杯前、二人は夢の原点でもある母校に帰っていた。
サッカー選手になるために一番大事なことは?
神奈川県川崎市立鷺沼小学校。二人はこの日、幼少期を過ごした母校に向かった。二人をまず出迎えたのは、校庭のフェンスに掲げられた「三笘薫選手 田中碧選手 鷺沼から世界へ」という横断幕だ。
これ、初めて見ます。初めてですよ。卒業して以来。
田中(2011年卒業):
(来るのも)卒業して以来。覚えてない。
この場所に来るのは卒業以来、約10年ぶり。学年では1つ違いの2人だが、同じ小学校、同じサッカークラブ「さぎぬまSC」の出身だ。
田中:
自分が成長したなというその実感とともに、グラウンドが小さく感じます。

僕たちの時にあったものがなくなっているので年取ったなと思います。
休み時間もグラウンドのネットをゴールに見立て、ボールを追いかけた日々。ゴールへの貪欲な姿勢はこの頃培われたのかもしれない。
思い出のグラウンドで待っていたのは、「さぎぬまSC」の後輩たち。目を輝かせた子どもたちから、世界で戦う大先輩に質問が飛んだ。

小学校3年生の頃、リフティングは何回くらいできましたか?
田中:
1年生の時にリフティングが16回しかできなくて、めちゃくちゃ悔しくて練習して、2年生で100回できるようになったから、3年生も多分100回くらいだと思います。
子ども:
サッカー選手になるために1番大事なことはなんですか?
三笘:
一番大事なことは「意志」だと思います。自分がプロサッカー選手になりたいという意志が強ければ練習すると思いますし、サッカーのために生活すると思うのでその意志が大事かなと思います。
田中:
サッカーが好きでみんなサッカーをやっていると思うので、その「好き」という気持ちを忘れずに。年を取っていくと楽しめなくなったりするんですけど、それでも「好き」という気持ちを忘れずに続けて欲しいなと思います。
子ども:
有り難うございます!
子ども:
三笘選手はドリブルが上手くなるためにどんな練習をしていたんですか?
三笘:
基本的にはマーカーでたくさんボールを触るよりもディフェンダーを1人呼んで1対1をずっとやっていました。
近藤夏子TBSアナウンサー:
最後に田中選手に質問ある人いるかな?
子ども:
あともう1つ三笘選手に質問があるんですけど…
田中:
三笘選手いったー!いけいけいけいけ。笑

速いスピードでドリブルをしながら味方にパスを出したりシュートを打つにはどんなことに気をつけて練習すればいいですか?
三笘:
ボールだけ見てドリブルすると相手もどこにパスをするのかなって、あっちに味方がいてもこいつはパスしてこないだろうと思ってボールを取りに来る。顔を上げていたらパスも出せるし、パスを出そうとしたらドリブルもいける。相手DFは選択肢が分からない。常に上を見てボールを扱えるようにすることが大事かな。