王丹氏
「1989年の時は、最初から『共産党政権は退陣せよ』とは言いませんでしたが、今回は最初から『共産党政権は退陣せよ』がスローガンです。若者は体制を変えないと、コロナの問題を解決できないと分かっています。30年前の私達より問題の本質を認識していると思います」

さらに…。

王丹氏
「今回の学生運動は『BE WATER』です」

香港民主化デモで取られた戦術「BE WATER」。水はとらえどころがないことなどから流動的、かつ変化するデモの形だ。

王丹氏
「組織がなくリーダーもいないので、彼らの戦略をつかめないのです。動員もSNSで行っています。1989年のときは軍隊が出動し、関係者を捕まえれば鎮圧できましたが、今回は鎮圧しようがないのです。共産党にとって、より頭を抱えることになると思います」

日下部正樹キャスター
「今ごろ、習近平さんは何を思っているんでしょうかね?」

王丹氏
「まず彼は非常に困惑していると思います。人々の不満がこんなに強烈だとは思ってもいなかったはずです。そして怒っていると思います。彼は自分が間違えたとは思っていないでしょう」

日下部キャスター
「中国共産党の幹部にとって脅威じゃないですか?」

王丹氏
「習近平世代は、時代の変化についていけていません。政府の力は強大ですが、民衆の抵抗する力も強くなり、やり方も成熟してきています」