金沢市で特殊詐欺やSNS型ロマンス詐欺の被害が4件相次いで確認され、警察が捜査を進めるとともに注意を呼び掛けています。
警察によりますと、金沢市の60代女性は9月5日ごろ、東京の郵便局員を名乗る男からの電話で「あなた宛ての郵便物で不審な物がある」と言われたということです。
その後、警視庁の警察官を名乗る男から「金沢の郵便局員による犯罪であなたの通帳が使われた。通帳やお金が犯罪に使われていないか調べるため、定期預金や株を解約して引き出してほしい」などと電話がありました。
さらに警察官を名乗る男から「現金を調べるので玄関先に置いてほしい」と指示されたため、60代女性は、自宅の玄関先に2回にわたって現金を置き、合わせて1600万円だまし取られました。
一方、金沢市の60代男性は2025年5月、好意を持っていたというSNSで知り合った日本人女性を名乗る者から「知人が1本35万円のウィスキーを入手した。あなたが購入してオークションに出せば購入価格の10倍から20倍の利益が得られる。その利益で一緒に住もう」などと、SNSを通じて誘われました。
この男性は、ウィスキーの購入代金や関税などの名目で23回にわたって指定された口座に送金し、およそ1210万円をだまし取られました。
日本人女性を名乗る者から「オークションの利益が出ている」と言われたため、男性が利益を引き出そうとしたところ、600万円の消費税を請求されたことで、詐欺の被害に気付いたということです。
その他にも金沢市に住む60代女性が著名なアーティストを名乗る男らから、ファンカードの発行手数料などの名目で合わせて518万円だまし取られる被害などがありました。
警察は、知らないアカウントや実際に会ったことがない人の話は信じないといった注意を呼びかけるとともに、電話でお金の話が出たときには一人で判断せず、家族や警察に相談することを勧めています。
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