7月に93歳で亡くなった金沢市名誉市民で元市長の山出保さんの「お別れの式」が3日、市内で営まれました。

金沢市が開いたお別れの式には、生前に親交のあった政財界の関係者や市民など、およそ1300人が参列しました。

山出さんは金沢市役所に入庁後、助役などを務めた後、1990年の市長選で初当選。5期20年にわたり、金沢21世紀美術館や金沢駅東口広場の整備など、伝統と現代を融合した金沢のまちづくりに尽力しました。

式辞・村山卓金沢市長「誰よりも金沢に深い愛情を持ち、常に将来を見据え、市政の発展に尽くされた足跡は計り知れず、その姿勢はいまの市政を預かる者として引き継いでいかなければならないと強く感じている」

副市長として支えた須野原雄さんは、晩年の山出さんについて振り返ります。

追悼の辞・須野原雄さん「ここ2・3年は時間の余裕ができたとのことで、絵画教室に通い、好きな絵を楽しんでおられましたが、まちづくりは気にかかるようで、新聞等に目を通され、『これはどう思う』とか、『まちの本質についての真剣な議論が大事やなぁ』などとお電話を頂きました」