秋口から年末にかけて塩釜港に水揚げされるブランドマグロ「三陸塩竈ひがしもの」の販売が10月3日から始まりました。1日の大雨で浸水する被害を受けた宮城県塩釜市の寿司店も「ひがしもの」の入荷を喜びました。

10月3日の朝、塩釜港に水揚げされた127本のメバチマグロ。
このうち重さ40キロ以上で「鮮度」や「色つや」、「脂の乗り」がいい40本が「三陸塩竃ひがしもの」と認定されました。

海水温の上昇の影響もあり例年より半月遅い水揚げとなりましたが「ひがしもの」の競りでは最も高いもので2024年より2000円高い1キロ8000円で取り引きされました。

みなと塩釜魚市場・津田武彦 社長:
「塩釜の誇るメバチマグロのブランド。日本一おいしいので年末まで続きますからぜひ食べてください」


地元の寿司店「塩釜港」は10月1日の大雨で店舗が浸水し、2日間、営業ができない状態でした。3日から営業を再開させるタイミングでの「ひがしもの」の入荷を喜びました。

廻鮮寿司塩釜港・鎌田秀也会長
「今回、浸水ありましたから改めて心機一転、ちょうどいい時期に『ひがしもの』が解禁になっていいタイミング。すごくおいしいところを買った。うれしかった」

市場ではひがしもの寿司の試食会も行われ地元の中学生も旬の味覚を味わいました。

地元の中学生:
「脂の甘さもあって鮮度もよくておいしかった。塩釜においしいマグロがあるというのが誇りに思いました」

「ひがしもの」は年末までの水揚げが予定されていて、宮城県内の寿司店だけではなく首都圏などにも出荷されるということです。