スタートは天性のもの「その代わり後半がぜんぜん…」
中学生の時、陸上部に入部した木梨選手【画像⑩】。最初は、小学生から続けていたハンドボール【画像⑪】に生かすためでした。


しかし、レースで負けた悔しさから、高校では陸上【画像⑫】に専念することに。

(清水浩之さん)
「スタートは天性のもの。その代わり、後半がぜんぜん走れない」

ある大会では…
(清水浩之さん)
「強い先輩と同じ組になって、50メートル地点では2メートルぐらい勝っていた。ゴールしたらなぜか2メートル負けている。順番が入れ替わったなあ」
(津山高校陸上部顧問 植月透先生)
「清水先生のポケットマネーで…」

清水さん手作りのレーン【画像⑭】で練習に明け暮れた日々。3年生の時の自己ベストは10秒63。中国大会では優勝を果たしたものの、インターハイでは予選落ちでした。また疲労骨折にも苦しみました。それでも…
(木梨嘉紀選手)
「自分の走りを一から見直さないと、これからもけがを続けるし、これ以上競技力も上がらないと気付いた」

もっと速くなりたい。高校卒業後は、順天堂大学、その後は筑波大学大学院に進み、自らの走りを追求してきました。
研究室の先輩やコーチと、フォームの改善、ピッチとストライドの関係など多岐にわたる考察を重ね、2024年には60メートルで日本一に。一方で…

(木梨嘉紀選手)
「100メートルが全然走れなくて、最初がよくても後半、急激に減速」
ずっと課題だった後半の走り。そこで…