パンに塗ったりのせたりする「パンのお供」人気が勢いを増す中、醤油メーカーやカレーチェーンなど様々なジャンルの企業が参入しています。

「ガツンとした香りがたまらない」大ヒットPB商品

甘い系からおかず系まで、“100種類以上”の「パンのお供」を取り揃えているのは、『MEGAドン・キホーテ大森山王店』(東京・大田区)。

中でも、5月の発売からすでに“3万個以上”売れているのが、ドン・キホーテオリジナル商品の「ましまし塗るガーリック たらこ入り」(150g・377円)。
おろしニンニクにガーリックオイル、たらこの香りとつぶつぶに、パセリも入ったスプレッドです。

THE TIME,マーケティング部 齊藤美雅部員:
「たらこの味がしっかり出ていて、ニンニクのガツンとした香りがたまらない」

それにしてもなぜ、ドン・キホーテが「パンのお供」を?

『MEGAドン・キホーテ大森山王店』江上智也さん:
「お米高騰で“パンの需要が高まって”、パンのお供商戦に参入しようと」

トロっとねっとり「みつ芋」パンに?

大手カレーチェーンも参入です。

9月に発売されたのは「CoCo壱番屋監修カレートースト」(ソントン食品/90g・334円)。
食パンに塗ってトーストすると、まるで揚げたてのようなサクサクカレーパンに。

齊藤部員:
「辛さの中に甘味もあって、ココイチのポークカレーみたい」

そして、150年以上の歴史を誇る醤油メーカーから8月に登場したのは、「つけて焼いたら焼きいもトーストのたれ」(20gx6袋・464円※一部スーパーなどで取り扱い)

ハチミツのようなとろりとした液状で、塗って焼くだけで“焼き芋風トースト”が出来上がります。

齊藤部員:
「トロッとねっとりしていて本当に“蜜芋”みたい」

隠し味に「米しょうゆ」を使用することで焼き芋の香ばしさを表現し、バターをのせれば“スイートポテト風トースト”も楽しむこともできます。

『正田醤油』マーケティング部・高崎千尋さん:
「醤油は洋風のパンにはなかなか遠い存在だった。パンの甘味の中に醤油が入ることで、醤油を新しい感覚で捉えてもらえるかと」

大手洋菓子メーカーの『不二家』も、パンのお供を監修。

チューブ容器に入った「ヴェルデ ミルキーホイップ いちご味」(アヲハタ/80g・346円)は、ミルキーに使われている練乳とイチゴ粉末をブレンドし、生クリームのような口溶けが楽しめます。