いよいよ、4日、新総裁が決定します。最終盤を迎えた自民党総裁選は、小泉氏・高市氏・林氏の三つ巴の展開になっていて、このうち2人による決選投票がほぼ確実に。

事実上、郵送による党員投票は1日に締め切られ、上位3人の陣営は「国会議員票」の積み上げにしのぎを削っています。

こうしたなか、小泉氏の姿はフィリピンのマニラにありました。投開票が間近に控えるなかでの“異例”の海外出張、その狙いは…

記者
「小泉氏が到着しました。フィリピンの農林大臣とともに、ASEAN+3農林大臣会合に臨みます」

総裁選決着の直前、“異例”と言える海外出張中の小泉氏。公務を優先し、外交力をアピールすることで、議員票の獲得につなげたい考えです。

陣営の関係者によりますと、小泉氏は近く、派閥を率いる麻生最高顧問と面会する予定で、麻生派の鈴木総務会長の要職起用を約束することで、支援を得たいとしています。

麻生氏を頼るのは高市氏も同じで、高市氏のほか、中曽根選対本部長も麻生氏を訪問しています。

林氏の陣営も、決選投票に残れば勝機があるとみて、議員票の積み上げに躍起となっています。

総裁選は4日に投開票で、野党の足並みが揃わない現状から、新しい総裁が総理に選出される公算が大きくなっています。