保育士3人が虐待行為を繰り返していた保育園で新たな事実です。主任や園長に伝えても動いてもらえず、市に通報しようとした保育士に対し、園長が土下座して、口止めしようとしたことが分かりました。
■「隠し事がボロボロ出てきて呆れる」“虐待”告発の保育士に園長が土下座で口止めか
静岡県・裾野市の私立「さくら保育園」で虐待行為が行われていた問題。
1歳児のクラスを担当する30代から40代の女性保育士3人が、複数の園児に足を掴んで宙づりにしたり、カッターナイフを見せて脅すなどしていました。

保育園は今後どうなるのでしょうか。

保護者
「転園したいって言ってる方たくさんいるみたいなので今後の園の運営どうなるのか不安」

「絶対まだまだ隠し事あると思う。ボロボロ出てきて呆れます」
12月1日に開かれた保護者説明会では、虐待行為をした3人の近況が明かされました。

保護者説明会の音声 (12月1日)
保育園側
「一人は連絡もつかないということだったんですが、連絡はつきました。二人は謝罪したい気持ちがある。申し訳ないと言っていた」

「(謝罪の)お手紙もちゃんと書かないといけないと言ったが、この状況でまとまらないので書くことはできませんという回答でした」
保護者側
「お手紙とか生ぬるいこと言ってるんじゃないんですよ。直接連れて来るべきでしょうが」
園側は、3人が説明会に参加できない理由について、1人が新型コロナに感染しているためと弁明。また、3人のうち一人が別の園で再就職したのち、11月30日に退職したことも明らかになりました。

さらに、虐待を通報しようとした保育士に対し、さくら保育園の櫻井利彦園長がとった行動に批判があがりました。

保護者側
「(保育士が)主任にも園長にも言ったけど動かないから市に報告しますと言ったら園長先生自ら土下座して拡散しないよう頼んだのは本当ですか?勇気を持って内部告発してくれた先生の口を塞ごうとしたんですか」
保育園側
「内部告発者は言えないものですから」

保護者側
「土下座したかどうか答えてください」
保育園側
「しました」
保護者側
「じゃあ隠蔽してんじゃんかよ、てめえ」
隠蔽ともとれる動きはほかにも。

園が職員に書かせた誓約書(10月)
「当園の機密事項などを(中略)漏洩したりしないこと、およびその結果として当園に損害をかけないことを誓約いたします」
10月に全職員がサインしたという誓約書。虐待行為などを口止めするためなのでしょうか。

保護者説明会の音声 (12月1日)
保育園側
「(誓約書は)一連の問題を口外しないように隠蔽を図るための行為ではなく撮影した写真の拡散や情報開示の再発防止の1つとして職員に徹底させたもの」
口止め目的ではなく、個人情報保護のための誓約書だとしましたが、裾野市の市長は…。

裾野市 村田悠市長
「通常会社であれば入社時にこのような誓約書を書くことあると思うが
この時期に及んでこのような誓約書をとらせるのは隠蔽体質そのものだと思っている。信用ならない」














