詐欺の疑いで逮捕されたマレーシア国籍の男と共謀して警察官などになりすまし、鹿児島市に住む70代の女性から現金およそ2400万円をだまし取った疑いで、ベトナム国籍の34歳の男が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、ベトナム国籍で大阪市に住居をもつ会社役員、タ・ヴァン・ヒエン容疑者(34)です。
警察によりますと、ヒエン容疑者は、マレーシア国籍で住居不定のクエイ・カイ・ヤン容疑者(今年6月に詐欺の疑いで逮捕・勾留)らと共謀し、今年3月、警察官などになりすまし、鹿児島市の70代女性に「逮捕した犯人を取り調べたところ、あなたの口座を解約したり、携帯電話を契約したりした代償として、現金400万円を渡したと話している。無実を証明するために預貯金を調べる必要がある」などと複数回電話をかけたとされています。
女性が指示通りに現金およそ2400万円が入った紙袋を自宅の郵便受けの下に置いたところ、ヤン容疑者が持ち去り、ヒエン容疑者が現金を回収した疑いが持たれています。
警察はヒエン容疑者の認否について「捜査に支障がある」として明らかにしていません。
警察は共犯者が他にいるとみて捜査を進めています。