県内のショッピングセンターなどで生活雑貨店「リブルマルシェ」を運営していた仙台市内の会社が破産手続きの開始決定を受けました。
1日付で仙台地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたのは、仙台市若林区にある生活雑貨の小売業者「ゼル」です。

「ゼル」は、宮城や山形など東北4県で生活雑貨店「リブルマルシェ」を合わせて10店舗展開し、若い女性をメインターゲットに、キッチン用品やバス用品、ファッション雑貨などを販売していました。
2018年2月期の年間売上高はおよそ16億4000万円を計上していましたが、その後、他店との競争の激化などで集客が伸び悩み、円安の進行もあって収益が悪化していました。

2025年2月期の年間売上高は8億7800万円ほどに留まり、およそ5000万円の当期純損失を出したことに加え、これまでの新規出店による債務が重荷となり、資金繰りが限界に達したということです。負債額はおよそ3億円です。

「リブルマルシェ」は東北4県の10店舗全てが30日で閉店したとみられます。