当時の八戸駅


※中里信男 元・八戸市長(2001年)
「みすぼらしい、東北一みすぼらしい、日本一みすぼらしい駅。博物館へ早く持っていけという方がいましたが、新幹線がくるときに立派なものを作ってもらいましょうと我慢してもらってきました」


開業を2年後に控えた2000年、旧駅舎は解体されて駅周辺の整備が本格的に開始。屋根がホームを覆った新幹線駅舎が徐々に姿を現してくると、東駅長もカウントダウンボードを設置し準備を加速させました。


※東保身八戸駅長(2002年)
「残された日にちは少ないけど、一つ一つハードルをしっかりこえて、新幹線を迎える。新幹線が来るのだという機運・盛り上げをお願いしたい」

20年前 八戸駅長時代の東さん


青森県内唯一の新幹線駅舎に変貌を遂げた八戸駅。大勢の青森県民が祝うなか、華々しく開業しました。

新幹線駅舎に変貌を遂げた八戸駅 2002年12月1日の朝
開業を見届けようとホームを訪れた大勢の人たち
開業当日のセレモニー
八戸駅を発つ新幹線はやて

八戸・東京間の所要時間は開業前から37分短くなり最短で2時間56分。その効果は大きく、開業前の2001年度は約3000人だった1日の平均乗車人員は、ピークの2007年度には5100人、1.7倍にまで伸びました。


※東保身 元・八戸駅長
「航空機など東京までの輸送手段はあるが、我々がそこに勝っていかなければ新幹線が新青森・函館につながっていくか(どうか)という時期だったので、八戸開業を成功させるのは大事なミッション」

当時を振り返る東・元駅長


新幹線の開業を契機に生まれ変わった八戸駅は、県南の玄関口としての存在を確立しいまも大きな役割を果たしています。

2022年12月1日に20周年を東北新幹線八戸開業





東北新幹線八戸開業、第2回は青森県民の悲願とされながらも難航した新幹線の整備計画「鉄道高速化の歩み」です。