10月も台風に警戒を

(宮本大句見 気象予報士)
「今年は季節の進みが遅いため、10月も台風に警戒が必要になっていきそうです」

「平年であれば、【画像⑭⑮】のように、8月と9月が台風の発生数、接近数、上陸数が特に多くなっています。台風は太平洋高気圧の縁を回って日本に近づく傾向です」

「9月に比べて10月は、太平洋高気圧の勢力が弱まるため、それにあわせて10月は日本への接近が減ります」

【画像⑭】提供:気象庁

「しかし、今年は季節の進みが遅く、依然として太平洋高気圧の勢力が強い状況です。6日(月)を中心に、平年の8月ごろのような強さになりそうです」

「今後少しずつ高気圧は後退し、季節が進む見込みですが、それに合わせて台風は、これまでの9月に通っていたような経路を今年の10月に通る可能性が考えられます」

「さらに、10月は日本のはるか南の海上のあたりで対流活動が活発になる予想であるため、台風の発生や進路に引き続き注意が必要です」

【画像⑮】提供:気象庁