今後の進路は?
この熱帯じょう乱、今後の進路はどうなるのでしょうか。
(宮本大句見 気象予報士)
「長期の雨と風の予想【画像③~⑬】では、熱帯じょう乱を示す反時計回りの渦は西へ進んでいきます。5日(日)【画像⑦】には南シナ海に位置して、その後も大陸方向に移動する予想です」
「この予想では、日本付近には近づかず、あまり発達しない見通しとなっています。さらに、10月6日(月)【画像⑧】にもフィリピンの東で新たに反時計回りの渦が見られ、同じく西の進路となっている状況です」











「ただ、日本の南の海上の海面水温は平年よりも高いところが多く、台風が発生、そして発達しやすい環境であるといえます」
「台風の発生や発達を考える上で、一つの目安となるのが『海面水温』です。一般的に台風は、海面水温が26℃~27℃の海域で発生するといわれおり、海面水温が27℃以上であれば発達する可能性があります」
「海面水温が高いと、台風のエネルギー源である水蒸気が供給されやすいため、今後の熱帯じょう乱の動向に注意が必要です」