少し緊張した面持ちのクラーク少佐。

▼具志堅上太 教官
「いま停止線をオーバーしているので、停止線の前でストップしてくださいね」

参加者は障害物への衝突や縁石に乗り上げることなく運転を終えましたが、6人中1人がポールに衝突しそうになり、教官が走行を中断しました。

運転後の呼気検査では、全員が酒気帯び運転の基準値を超え、基準値の3.6倍に達する人も。

▼マイケル・クラーク少佐(トリイステーション)
「ものすごく集中しようとしたんですが、そのせいで、運転中に判断したり、とっさに反応したりする能力が逆に低下したと感じました」

助手席で指導にあたった教官はこう講評します。

▼具志堅上太 教官
「飲酒前と比べると、反応が遅れるという印象があって、ブレーキの反応であったり、ハンドル操作の遅れがありました」

体験後、アメリカ軍幹部は、酒を1滴でも飲んだら車に乗らないよう意識の徹底を求めました。



▼エリザベス・ジョンソン中佐
「参加者たちは、アルコールが反応時間や集中力に与える影響について多くのことを学び、私たちが『飲んだら乗るな』と言う理由をより深く理解したと言えます 」



在沖陸軍の幹部クラス複数人が参加した今回の講習会。背景にあるのは、県全体と比べて2倍以上というアメリカ軍関係者による飲酒がらみ事故の高い割合です。