「選択肢を広げていくべき」背景にある地域差や固定概念

なぜ日本では無痛分娩が普及しないのでしょうか。以下のような見方があります。

▼「痛くて当たり前」など日本に根付いている“固定概念”
(※しもむら産婦人科 下村修医師によると)

▼専任の麻酔科医、施設不足
東京都122か所
青森・香川など1か所

▼自己負担額が多い
都内の“ある病院”では自然分娩よりも費用が約20万円高い

スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
選択肢が広がるという意味では大賛成です。妊娠・出産、どのように出産するかというのは、男女ともに大事な人生の選択です。

金銭的な面で選択肢が狭められないようになるのはとてもいいと思います。

井上貴博キャスター:
無痛分娩を選択したい人が多い一方、「本当に無痛でいいのか」と言う人もいます。

また、東京都は財政的にできますが、地域差がすごくあるので、どうギャップを埋めていくのか。麻酔科医が少ないなど課題を一つひとつクリアして、選択肢を広げていくべきだと思います。

高柳光希キャスター:
人生の選択・決断をするときに、パートナーが決断する選択肢が増えることは大事です。

社会に「お腹を痛めて産んだ子だから」という考えがあることが「良し」とされていることに違和感を覚えなければいけないと思いました。

スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
無痛分娩も自然分娩もリスクがありますから、それをきちんと考えるという選択肢だと思います。