その電話、本当に警察? 怪しい電話番号と不自然な会話
金沢市内に住む30代の会社員の男性も詐欺電話を受けたと話します。
男性に電話がかかってきたのは、今年5月上旬の正午前でした。
番号を登録していない電話からスマートフォンに着信があり、電話をとったところ、「〇〇さんですか?」と男性の苗字を呼ばれたということです。電話番号は頭に+がついていて、末尾は「1110」でした。
男性「声は中年とみられる男性でした。少し片言で喋っている感じがして、イントネーションに違和感を覚えました」
男性は名前を呼ばれたことには応えず、「どなたですか?」と逆に問い返したところ、再び「〇〇さんですか?」と問いかけられ、その問答を3回ほど繰り返したということです。
以下は、その後の電話でのやりとりです。
詐欺電話「生活安全課のナカシマです」
男性「どこの生活安全課ですか?」
詐欺電話「警視庁です」
男性「どうしたんですか?」
詐欺電話「あなたが犯罪に巻き込まれています」
男性「石川県警に確認したら良いですか?」
この会話を最後に電話は切られました。
男性「まさか自分にそんな電話がかかってくるとは思いませんでした。普段から私は詐欺に関して注意を払っているので分かりましたが、気を付けないとだまされる可能性はあると思いました」
同様の電話は同時期に記者のスマートフォンにもかかってきました。
発信先の番号は+から始まる番号で末尾が「0110」。

その際には通話状況が悪く、何度か聞き返した末に会話をしましたが、終始「ザー」という雑音が混じっており、国内の一般的な固定電話からかかってきている通話とは違うように感じました。