そんな中、今からおよそ30年前、鹿児島の大学から、出雲駅伝の1区区間賞を獲得した選手がいました。鹿屋体育大学OBで、現在は大口高校教諭の永田宏一郎さんです。

(永田宏一郎さん)「全国区の大会で、一番をとったのは出雲駅伝1区が初めて。そこをモチベーションに、さらに頑張っていった思い出の大会」

中村さんと同じように、自分で考えた単独練習で区間賞を手にしました。

(永田宏一郎さん)「(最初は)関東の選手と渡りあえたらいいなと思って走っていた。だんだん力もついて、絶対負けられないと思うようになった。駅伝を通して、日本のトップ、世界を目指して走るようになった」

大学卒業後、2001年に世界陸上日本代表に選ばれた永田さん。中村さんのこれからに、期待しています。

(永田宏一郎さん)「楽しんで、(出雲で)学生陸上界での立ち位置を確かめて、少しでも上のステージに進めるように頑張ってほしい」

中村さん自身もすでに、出雲駅伝の先を見据えています。

(中村晃斗 選手)「目標としては、社会人1年目か2年目で、日本選手権優勝」「それぞれが、それぞれのやり方で強くなっていくのが、陸上競技のおもしろいところ。確実に(1区区間賞が)狙える位置にくると思うので、見据えていきたい」

出雲駅伝は、10月13日に行われます。