父子の共演、四番棒の誇り

龍方の稽古は、開始から1週間で、棒から龍になりました。重く、太い龍は、思い通りに動いてはくれません。気を抜くと、棒が手からすり抜けてしまいます。

(龍方が棒をつかめず)…はいストップ!!」

「(龍が地面をこすってしまい)…はわきよるぞ!埃だらけやっか!!」

龍の4番目の棒を務める1人、谷川慎さん52歳。前回も4番棒で出演しました。そして今回、初めて龍方をつとめる23歳の息子・大晟さんも、同じ4番を担当します。

龍方(四番)谷川慎さん:
「新人の割にはよく振れているんじゃないかと思います。本番に向けてもっと上手にもっと高く振ってくれればいいかなと思います」

10年前は囃子として参加した大晟さん 。大学進学で一度長崎を離れましたが、社会人として長崎に戻り、父との共演が叶いました 。

龍方(四番)谷川大晟さん:
「出るなら諏訪町しかない、一番カッコいいし、そこに出たいなという思いはありました」「出るなら一緒の棒を持ってやってみたいなという気持ちもありましたし、親子で棒交代ができれば一番最高かなって」